「メガバンクの将来性ってないのかな?」
「銀行員なんだけど生き残る方法って何なのかな?」
メガバンクの将来性は現状のままだと絶望的でしょう。
高収益モデルに依存した経営は高コスト体質になり赤字を垂れ流しています。
さらに、事なかれ主義が出世をする銀行の文化では、コストにおける抜本的な改革が非常に難しいため、現状のままであれば将来性は絶望的です。
しかし、今回の人員削減をキッカケとして、メガバンクが大規模なコストカットを成功させ、不景気でも黒字になるような、ムダを省いた体質になれば、将来性は大復活を遂げるでしょう。
不景気でも黒字になるような経営体質になれば、メガバンクの規模を活かした多くの挑戦が可能です。
そうすれば、新たな高収益モデルを作り出すことができるようになり、銀行の将来性は大復活するのです。
ただ、銀行が大規模なコストカットを成功させるには、体質が変わらないといけないため、5年〜10年はかかるでしょう。
大規模なコストカットを成功させるという激動の時代では、銀行員として生き残り方を学ぶ必要があります。
もしも、早期退職の対象となったり、人員削減側に回れなくなれば、将来性が復活したメガバンクの恩恵が受けられなくなり、銀行に残った意味がないからです。
私自身、金融系で長い期間働いています。
そんな私が経験から考えた、銀行員がメガバンクで生き残る現代の方法を解説します。
この記事で学べることは?
- メガバンクの将来性が絶望的である理由が学べる
- メガバンクの将来性が復活するタイミングが学べる
- メガバンクの将来性が復活するまで生き残る方法が学べる
目次
メガバンク(銀行)の将来性は残念ながら絶望的です。
残念ながら現状のメガバンクには昔のような将来性はありません。というか、現状のままだと将来性は絶望的でしょう。
なぜなら、世の中の変化により、銀行の既存の高収益モデルは崩壊してしまったからです。
銀行は、高収益モデルを前提とした経営をしていました。
既存の高収益モデルが崩壊したことにより、銀行は経営方針自体変えなければいけません。
確かに福利厚生の施設などは手放しています。
しかし、今回の人員削減のような施策を早めから取り入れておくべきでした。
早めからコストカットができなかった理由は、事なかれ主義ではないと出世ができない文化と、銀行が何かをするとメディアから叩かれるという風潮です。
残念ながら、このような文化が継続されてしまった場合、銀行の将来性は絶望的だと言わざるをえないのです。
融資で稼げなくなってしまった(マイナス金利の影響)
これまで銀行を支えてきたものは、融資という高収益モデルでした。
これはいわゆる「金利差」で儲けるという方法でして、預金という形で安く借りて来る一方で、企業などに高めの金利で貸し出すことで、金利差で設けていたのです。
例えば、預金の金利を1%程度にして、貸し出し金利を3%にすれば、2%の金利差が発生します。
そのため、融資をすればするほど、お金を稼ぐことができたというわけです。
このため、バブル気の銀行はお金を貸しまくっていました。
当時のバブル景気で企業が倒産するとは思わず、手当り次第に貸しまくり、収益を得ていたのです。
しかし、バブルが崩壊したことにより、多くの企業が倒産しました。倒産した企業に貸したお金は、返してもらうこともできない不良債権と化します。
不良債権が増えて、銀行の経営が圧迫されたことにより、銀行は融資に対して慎重になっていったのです。
さらに、現在は日本の景気自体が悪いため、貸出先を見つけるのも苦労します。
そして、マイナス金利の影響があり、融資の金利が下がり、金利差では稼げなくなってしまうのです。
手数料で稼げなくなった(金融庁)
融資の分野はどちらかと言えば法人の分野ですが、個人の分野で言えば手数料で稼げなくなってしまったのも問題です。
銀行が何かしらお客様にサービスをすることにより手数料が発生します。銀行にとって手数料は大切な収益源の一つです。
手数料の中でも大きな割合を占めるのは「投資信託の手数料」でしょう。
しかし、投資信託の手数料で収益を上げることは難しくなってきました。その原因は金融庁における指導が入っているからです。
投資信託の手数料で収益を上げるために銀行がやってきたことは「回転売買」です。
つまり、短期間で複数回の売買を繰り返させ販売手数料収益を稼ぐことができてきたわけです。
ただ、回転売買が頻繁に行われると、投資信託の投資額からコスト分が引かれる計算になります。
つまり、コスト分のはじめから損をした状態で運用がスタートするのです。
顧客にとって良くない短期間での回転売買を規制する動きが強くなってきました。
このため、銀行は手数料で収益を稼ぐことが難しくなったのです。
コストカットの意識が高くても実行しづらい(お客様が多いから)
銀行はコストカットの意識が高くなったとしても実行しづらいのも特徴です。
普通の企業でもよくあることですが、商品やサービスを購入する場合、極力、自社の関連会社やお客様の会社から購入することが多いでしょう。
これは、日本的な企業では普通の文化だと思います。
銀行は、普通の企業よりも、多くの企業をお客さんとしています。
また、関連会社も複数抱えており、天下り先になっているのです。
そんな銀行がコストカットを意識したとして、「他社の方が安い!」と比較検討したとしても、お客さんである企業や、天下り先としている関連会社との取引を打ち切ることは、ありえません。
そのため、コストカットの意識が高くなったとしても、コストカットに踏み切れないのが、銀行の特徴でもあるのです。
意思決定が遅い
世間は圧倒的な早さで変化しています。
銀行経営を支えてきた収益モデルは崩壊寸前となっており、早めの意思決定から早めの収益化が求められているのです。
銀行が何かをすると、メディアが騒ぎますし、上手く行かなければ出世にも響きます。
事なかれ主義に徹した方が銀行では出世するという矛盾があるため、意思決定が非常に遅くなるのも銀行の特徴なのです。
こういった意思決定の遅さも銀行の将来性がないと判断せざるを得ないのです。
メガバンク(銀行)はコスト削減で将来性が復活する
メガバンクは将来性がないから終わっているのか?と思う人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
メガバンクには、圧倒的な顧客基盤と、メガバンクにしかできない、規模を活かしたビジネスモデルも今後編み出される可能性があります。
そのため、経営の仕方によっては、メガバンクには将来性があるのです。
しかし、現状のメガバンクには収益を支える柱となるものがありません。そのため、現状の経営を続けていれば、赤字を垂れ流す可能性も多く、将来性はないでしょう。
メガバンクの将来が明るくなるために、まず取り組むことは、徹底的なコストカットでしょう。
コストカットして、不景気でも黒字になる企業体質にしなければ、新しい収益モデルを作り出す挑戦ができないからです。
現状で銀行員の方もコストカットで生き残れれば、将来性はあるでしょう。個人的にも、ここが正念場だと思っています。
現状で将来性がないメガバンク(銀行)で生き残る人材とは?
現状で将来性がないメガバンクですが、徹底的なコストカットをして、不景気でも黒字になるような企業体質にできれば、将来性が生まれてくるでしょう。
つまり、もしも銀行に勤めているのであれば、
- 現状で将来性がない銀行を見限るか
- 将来の可能性を信じて銀行で生き残るのか
上記を選択する必要があります。
では、銀行で生き残る戦略とは一体どのようなものなのでしょうか?
人員を削減する側に回れる
今後、銀行のコストカットは本格的になっていくでしょう。
実際に支店減・人員の自然減などに取り組んでいます。
しかし、今後も収益が悪化する可能性は高く、さらなるコストカットに乗り出すのは必死です。
銀行は高収益モデルに甘えてきた経営を行ってきていたので、カットできるコストはたくさんあります。
つまり、これから銀行で求められる人材は徹底的にコストカットできる人材なのです。
銀行で生き残るには、こういったコストカットできる人材になる必要があります。リストラする側に回るのはツライですが、人員が削減されても仕事が回る仕組みを作れる人になれば、銀行で生き残るのは容易でしょう。
- エクセルでマクロが組める
- RPAが活用できる
- 自動化するためのプログラミングのスキルがある
- ムダを省き、業務効率化するのが大好き
上記のようなスキルセットのある人材になれば、コストカットされても、企業が回る仕組みを作れる人になれるでしょう。
その結果として、銀行で生き残ることが可能なのです。
顧客との繋がりを持って仕事を取ってこれる人材
銀行の中でただお客さんを与えられて仕事を取るのではなく、お客さんと仲良くなり紹介からつながって仕事を取れる人材になれば、銀行でも生き残ることができるでしょう。
というか、このスキルが身につけば銀行以外の業界でも生き残ることができます。
お客さんと仲良くなり紹介で仕事を取ってくるのは、自営業だと当たり前のことですが、サラリーマンだと中々できることではないからです。
お客さんと繋がっている人は、生き残る可能性が高いでしょう。では、どのようにすればお客さんとつながることができるでしょうか?
- 誠心誠意付き合う
- お客さんにとって利益となる結果を出す
- 提案をする
- 仕事以外の場所でもつながりを維持する
などなど、できる方法はあるでしょう。お客さんとつながり、お客さんから紹介を貰って、自分の食い扶持を稼げる人材になれば、生き残ることは確実です。
海外で仕事ができる
残念ながらこれからの日本経済は落ち込むことが予想されます。
これまでは国内で多くの収益を得ていた銀行ですが、今後は海外でも収益を稼げないといけません。
多くの企業も日本では現状維持の売上を目標にし、より多くの売上は海外で上げようと考えるでしょう。
これは銀行員であっても例外ではありません。
そのため、ある程度の英語力がなければ、生き残るのも難しくなるのです。
すでに英語に自信があるという人は、海外に住み英語を勉強するのが一番でしょう。海外駐在が難しい場合は英会話を活用するのも良いでしょう。
英語力がまったくないという人は、TOEICから初めて見るのもオススメです。
残念ながら、TOEICだけでビジネスに使える英語ができるようにはなりませんが、TOEICで800点以上あれば、一応英語ができる人という風に評価されるでしょう。
銀行員でTOEIC800点以上あれば、生き残れる可能性が上がります。そこから英語力を鍛えていけば、ますます生き残れる可能性が増してくるという訳です。
政治力に長けた人材になる
やはり銀行の出世には政治力が重要です。
政治力とは、上司に気に入られる能力だけではありません。
自分の意見を通すために、周りと内密に話を通しておいたりする能力も政治力になります。
銀行員とは組織で生きていく人間であり、組織には多くの思惑がつきものです。
政治力があれば、自分の意見を上手く通すことができるので、銀行でも生き残れる人材になるのです
将来性がないメガバンク(銀行)なので戦略的に生きよう
残念ながら現状の銀行には将来性がありません。しかし、現在に将来性がなくても、コストカットをし、メガバンクの規模でしかできないビジネスモデルが構築できれば、将来性が復活してくるでしょう。
これまでの銀行員は会社に入ったら一生努力せずとも、収入が安定していました。
しかし、これからの銀行員は生き残るために必死にならなければいけません。
さもなければ、早期退職の対象者になってしまうかもしれません。
銀行員が生き残るには下記のスキルを身に着けるのが重要でしょう。
- 人員を削減する側に回るスキル
- 顧客とつながる提案力とコミュニケーション力
- 海外でも働ける英語力
- 自分の意見を通せる政治力
このようなスキルセットがあれば、銀行でも生きていくことが可能です。
ちなみに、上記のようなスキルを身に着けて置くことは転職でも有利です。
じつは、銀行→外資系という流れは意外にあります。もしも銀行に将来性がないなと感じたときに、銀行で生き残るスキルを身に着けておけば、転職でも有利に働くのです。
転職はする気がなくても、転職サイトに登録しておき、求人情報に触れておき、社会ではどのようなスキルが求められているのかを学びましょう。
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以上、メガバンクの将来性は絶望的?銀行員として生き残る方法とは?を解説しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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