「希望退職ってどんな感じなんだろう…」
「追い出し部屋って本当にあるのかな?」
追い出し部屋は実際に存在します。実際に、2019年6月のニュースでは東芝が問題になりました。
希望退職に応じなかった社員が工場や物流の単純な作業をさせられるのを見て、「追い出し部屋」と表現しているのです。
希望退職のリストに入れば面談が設定されることが多いです。
その際に希望退職に応じなかった場合、遠隔地転勤・年収が下がる・追い出し部屋への異動などの対応を受けます。
しかも、この対応は企業は「仕方がない」からとしてさりげなく行います。そして反対はできません。
2013年の厚生労働省の調査結果を見ても、業績が悪化している企業が国内の雇用を維持するために外注化していた作業を会社内で仕方なく行うということはあるからです。
できることなら、希望退職リストに入る前に何かしらの対策を講じた方が良いでしょう。
今回は、希望退職を拒否した場合の実例と対策について解説します。
この記事で学べることは?
- 希望退職の実例が学べる
- 希望退職を拒否するなら覚悟しておくべきことが学べる
- 希望退職にならないためにできる準備が学べる
目次
希望退職を拒否した場合は追い出し部屋…実例7社を見てみよう
希望退職を拒否した場合には追い出し部屋などに追いやられるケースがあります。
もちろん、どの会社も「追い出し部屋・解雇強要」という事実は否定しています。
ただ、実際にメディアで取り上げられたものを、追い出し部屋や解雇強要の実態として参考程度に集めてみました。
ここでは希望退職を拒否した場合にどのようなことになったのか、実例7社を見てみましょう。
東芝の場合:単純作業が待っている
2019年6月のニュースでは、東芝は希望退職に応じなかった社員に対して工場や物流倉庫の単純作業を命じているそうです。
東芝が100%出資する主要子会社にこの春、新しい部署ができた。そこには希望退職に応じなかった社員らが集められ、社内外の多忙な工場や物流倉庫で単純作業を命じられている。
引用:朝日新聞
東芝はコストカットのために希望退職を募ったりとリストラを頑張っています。
粉飾決済が明るみにでたことで、赤字体質だったことがわかり、コストカットを余儀なくされているのです。
東芝のリストラについては下記の記事をどうぞ。
NECの場合:早期退職を決めるまで面談
個人的に一番「キツイ…」と感じたのがNECの早期退職を決めるまで永遠に続く面談です
「6回めの面談時に、『面談をやめてください』と何回もお願いしたが、部長は『答え(早期退職の選択)が出ない限り終わらないのよ~』と冷たく言い放った。いつまで面談が続くのかと、絶望感に襲われた」(54歳、NEC技術)
引用:BLOGOS
NECは、主力だったハードデバイス事業が低迷し、現在は新しい主力部門を作ることに注力しています。
そのため、NECは事業部門売却や希望退職を募ることでコストカットを図っているのです。
ソニーの場合:リストラ部屋への追い出し
ソニーの場合はリストラをする際には追い出し部屋に移しているとされています。
ソニーでは、2003年度からの8年間だけでも延べ2940人の社員がリストラ部屋にいた。管理職も含まれている。この8年間以外の収容人員を含めると、少なくとも延べ3000~4000人がその部屋に在籍したと推測できる
引用:週刊現代
現在は追い出し部屋は無いそうですが、希望退職者リストにはいってしまうと追い出し部屋に追いやられてしまうのでしょう。
リコーの場合:追い出す目的で子会社に出向
2013年にはリコーが退職強要のために転勤をさせたことが話題になり、東京地裁で裁判までしたことがある
追い出す目的で子会社に出向させられ、畑違いの業務を命じられたとして、事務機器大手リコー(東京)の社員2人が出向命令の無効を訴えた裁判で、東京地裁は12日、出向先で働く義務がないことを確認する、原告勝訴の判決を言い渡した。
引用:HUFFPOST
パナソニック・朝日生命・シャープの場合
2013年の記事だったので、すでに元の記事はなかったのですが、週刊現代の中にも、パナソニックや朝日生命・シャープなども追い出し部屋があったとされる記事がありました。
パナソニックグループに従業員が「追い出し部屋」と呼ぶ部署があることや、朝日生命保険に「自分の出向先を見つける」チームが存在することなどを指摘(両社ともに記事中で否定)。さらに、追い出し部屋の存在こそ指摘されなかったが、シャープでは40代男性が「この職場にいてもポジションはない」と告げられ退職を選択したケースなどが描かれた。
引用:週刊現代
「追い出し部屋に備えよう」希望退職を拒否する際に必要な覚悟とは
希望退職はあくまで希望退職なので、拒否はできます。
しかし、希望退職が来るということは企業から「必要がない」と言われていることにもなるため、待遇がかなり悪化することは避けられないでしょう。
事実、下記のような事例がありえます
- 望まない転勤
- 給料が下がる
- 追い出し部屋・リストラ部屋への異動
正直、希望退職者のリストに入ってしまったら、待遇がかなり悪化するため、極力退職などの対策をするのが良いかなと思います。
希望退職やリストラ候補…追い出し部屋に入る前にできること
希望退職を促されたから準備しはじめたら遅いです。
そのため、希望退職を促される前から準備をし、転職が出来るように備えていたいものですね。
英語は最低限できるように「社内での競争力を上げる」
希望退職を流される前から頑張っておいたほうが良いのは英語でしょう。最低でもTOEIC800点くらいを目指しておき、転職になっても生き残れるぐらいの英語力を身につけてものです。
TOEIC800点を難しいと思う人もいるかもしれませんが、実際にそこまで難しくありません。
TOEIC800点は毎日コツコツ勉強すれば誰もが達成できる水準だと思います
実際に私がTOEIC800点を達成した勉強方法は下記にまとめています。
会社に誘われるネットワークを構築しよう「転職先を確保する」
最近の希望退職の年齢は45歳以上からが多いです。45歳から転職をしようと思っても、転職エージェントをつかって転職する場合、年収が下がったり、待遇が悪化したり、非常に難しい可能性もあります。
ある程度の年齢になってから転職する人の1番多いきっかけは知人の紹介です。
自分がこれまでサラリーマンとして働いてきたキャリアなどから、他の会社に移った知人から「うちの会社で働きませんか?」と誘われることで、年収を下げずに転職していく人も多いです
人脈の多さは、まわりが客観的に評価する普遍的な市場価値でもあります。
終身雇用が崩壊する時代において普遍的な市場価値を高めておくのは大切です。
早めの転職で業界を変えてみよう「人脈+スキルアップ」
45歳で希望退職を求められた時に、「今まで1つの会社でしか働いたことがない」はリスクです。
終身雇用が崩壊する可能性がある時代において1社でしか働いたことがないの人材を雇うのは、転職してもうまくいかない可能性等を考慮すると、雇いにくい面もあります。
そのまえに2〜3社転職をして、人脈をキープできていれば、「うちで働かない?」と誘われるかもしれません。
また、他の業界で仲の良い人がいることで、仕事が有利に進むこともあります。
他の業界の知識が、次に転職した先で活かせることもあります。
私の場合、個人事業のときにサイト関係などことを自分でやっていたことが、仕事で活かせており、ある程度重宝されているなと実感することも多いです。
希望退職リストに入っても生き残れる人材になるには、転職を早めに経験しておくことが大切でしょう。
希望退職・追い出し部屋に入る前に準備をしよう
希望退職・追い出し部屋に入る前からの準備が大切です。
希望退職リストに入ってしまったら、
- 遠隔地への転勤
- 年収が大幅ダウン
- 追い出し部屋・リストラ部屋への異動
といったことは避けられないでしょう。
個人が希望退職リストに入らないためにできる対策としては下記のとおりです。
- 英語を勉強する
- 人脈を形成する
- 早めの転職をする
希望退職リストに入らないためには早めの対策が大切ですね。
以上、【追い出し部屋もあり?】希望退職を拒否した場合どうなるの?を解説しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
理想の働き方を勝ち取る攻略法とは?
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特に大企業で働き残業などで消耗している方は、たとえ自分の年収に満足していても、他の求人や外資系などの職種まで幅広く知っておけば、企業と交渉する余地が分かり、待遇改善を考えるチャンスとなります。
理想の働き方、待遇改善は会社に任せず、自分の力で勝ち取る必要があるのです。
理想の働き方を勝ち取るためには、下記のような情報収集が大切でしょう。
- 年に1回エージェントと面談して自分の市場価値を知っておく
- 常に求人情報を閲覧しておく
そのため、幅広く転職エージェントに登録して、情報を収集しておくのがおすすめです。
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