「仕事がおもしろくないから、転職しようかな…」
「人間関係がつまらないから、転職しようかな…」
20代で考えている転職理由は長期的な人生プランから考えると間違っているケースが多いです。
20代で考える転職理由は30代の人達の大多数は考えていません。
20代は仕事に夢を持っているため、仕事内容などで転職します。しかし30代になり転職理由のトップに来るのは年収なのです。
年収を上げるには20代での転職が一番簡単なのに、年収に悩むのは30代からなのです。悲しいですよね。
今回は、20代と30代の転職理由を比較して、20代の人がどのような転職理由だと将来的な悩みが少なくなるのかを解説しました。
- 20代の転職理由が学べる
- 30代の転職理由と20代の転職理由が学べる
- 将来的に悩みを少なくするために必要な転職に関する考え方が学べる
目次
20代の転職理由とは?
2017年の調査結果ですが、16歳から29歳の入社した会社を退職した理由を4080人の解答をまとめたグラフを内閣府が作成していました。
引用:内閣府
最も重要な理由を並べ替えると
- 仕事が自分に合わなかったからやめる
- 人間関係が良くなかった
- 結婚子育てのため
- 労働時間・休日の条件が良くなかった
という結果になります。
内閣府の資料にも下記のように記載がありました。
初職の離職理由の中で最も重要な理由についても、「仕事が自分に合わなかったため」が23.0%と最も多く、次いで、「人間関係がよくなかったため」が10.0%であった。なお、「結婚、子育てのため」の8.5%がこれに次いで多い理由
つまり、20代が優先的に考えているものは、
- 仕事内容
- 人間関係
- 結婚
20代の転職理由は30代からすると間違っている?
ちなみに、転職者が辞めた理由が世代別にまとめられている平成29年雇用動向調査結果によると、
30~34歳の男女を見てみると、下記のようになります。
- 仕事内容(男性7.8%、女性7%)
- 賃金(男性20.2%、女性10.6%)
- 人間関係(男性6%、女性21%)
- 結婚(男性0.8%、女性2.1%)
- 条件(男性13.9%、女性19.9%)
つまり、30代で転職する大きな理由は、
- 賃金
- 労働条件
- 人間関係
の優先順位で転職をするのです。
20代の転職理由と30代の転職理由の違いは夢と現実
20代の転職理由TOP3は、
- 仕事内容
- 人間関係
- 結婚
一方30代の転職理由TOP3は、
- 賃金
- 労働条件
- 人間関係
という結果になりました。
20代の転職転職理由を見てみると、仕事とは楽しむものであり、充実したやりがいを求めているという印象があります。
仕事に夢を見たい世代というのが20代なのでしょう。
一方で、30代になると家族の生活費や仕事で嫌な思いをしないという点が見え隠れします。
仕事の現実に直視した将来設計を考えているからでしょう。
20代が転職すべき条件とは?対策についてもまとめてみた
年収を理由で転職するのはアリです
20代の転職理由には年収に関することは入っていませんでしたが、30代以降の転職理由を見ていると年収を理由にして転職している割合が多いです。
また、当たり前の調査結果ですが、年収を転職理由にした場合は年収が上がりやすいというデータもありました。
入職理由について、「その他の理由」と答えた人を基準に賃金変化率を比較すると、離職理由同様、近年では収入を理由に入職した人の係数が非常に高くなっている。10年前と比較して、収入を目的とした転入職は、人手不足を反映して、より賃金上昇率が高くなっている可能性がある。一方、とにかく仕事に就きたいと答えた人は、両期間ともに賃金上昇率が低下する傾向がある。
引用:内閣府
年収が高くなったからと言って幸せにはなりませんが、年収が低いと不幸になるのは明白です。
例えば、お金がなくなると、子供にやってあげたいこと、家族にやってあげたいことができないので、自分の精神的な充足感はなくなるでしょう。
20代は異業種転職がしやすいため、年収を上げやすい最後の世代でもあります。
年収を転職理由に掲げて年収のために転職をするのも30代よりも20代のほうがオススメなのです。
労働条件でも転職をしておくのはアリ
労働条件は業界に左右される傾向が高いです。
また、企業が大企業であればあるほど、労働条件は良い傾向にあるでしょう。
さらに、IT系の優良ベンチャーから東証一部上場の大企業になった会社の場合は、福利厚生も「そこをやってくれるのか!」といったようなものが多いです。
最近であれば、メルカリの育休制度についてのニュースが話題になりましたね。男性社員が平均2ヶ月の育休が取れるって凄いですよね…。
昔からの大手企業はメルカリを見習おう!
白河 男性の育休取得も増えていますか?
小泉 今は約8割の男性が平均2カ月くらい取っていますね。復帰後に補う形で、男性にも復職一時金を支給しています。
家庭優先、だから社員が思い切り働ける メルカリ社長:日本経済新聞 https://t.co/zz7ofiIYDR
— 読書人📖経済系の話が好き (@studytokyo3) 2019年4月24日
昔からの大手企業はメルカリを見習おう!
白河 男性の育休取得も増えていますか?
小泉 今は約8割の男性が平均2カ月くらい取っていますね。復帰後に補う形で、男性にも復職一時金を支給しています。
出産後の育児って男性も女性も半年間くらいは夜泣きで消耗しますし、この時期の対応を誤ると一生恨まれるとかっていう話もあるくらいですから、育休平均2ヶ月ってスゴく良い制度ですよ…。
労働条件は、あなたが何を優先するのか?によって、どの企業に入社するのか変わってくるでしょう。そのためには長期的なキャリアプランを考えた上で転職するのがオススメです。
人間関係での転職よりも自分を守る方法を持つのも大切
人間関係の転職も大切ですが、人間関係の結果、収入も労働条件も理想的な職場を退職するのってもったいないですよね…。
人間関係で転職に踏み切る前に、自分を守る方法を確立しておきましょう。
大体職場で嫌な状況になるのは、
- 嫌な上司
- 嫌な同僚
- 使えないのに権利だけ主張する部下
といったタイプかなと思います。つまり、あなたの労働を搾取してくる人々です。
嫌な上司・嫌な同僚がいる場合は、率先して定時に上がるのを強行するのがオススメです。
残業しないで文句を言われたり、○○さんはサボっていると言われたところ、関係ないです。
もちろん、与えられた仕事が終わっていないなら、定時上がりはしないほうが良いですが、与えられた仕事が終わっているなら、搾取する人達と関わらためにも、サクッと定時上がりです。
「え?そんなことすると関係性が悪くなる…」って思ってる人もいるでしょう。
しかし、ちゃんと仕事をして、サクッと定時上がりをしていれば、無駄な残業代は支払われないので、企業からしたらトクなのです。
企業が儲かっている時代であれば別ですが、儲かっていないコストカット主義の現代であれば、定時上がりをするのは、嫌な上司よりもさらに上の上司には評価されることは間違いないのです。
搾取してくるモンスター社員が後輩にいる場合は「仕事を与えない・学べる環境を与えて放置」
使えないのに権利を主張する後輩は、「なんとかしよう」と思うと、付け上がってくるだけです。
サポートしたとしても、感謝もなければ、次から自分でできるようになることもありません。
搾取してくるモンスター社員への対処法は、仕事を与えない・学べる環境だけ与えて放置です。
っていうか、それしか対処法がありません。
モンスター社員に関わって消耗するくらいなら、極力関わらず心穏やかに過ごした方が良いからです。
仕事を与えないのは、与えても自分の仕事が増えるので与えないだけですし、教えても口答えばかりしてくるので、学べる環境だけ与えて放置するのが一番楽です。
最低でも、マニュアルなどを作っておいて「これ読めばわかるから」と言えば、それだけで十分でしょう。大人ですから。
なかには「放置された」と言ってクレームを付けるモンスター社員もいるでしょう。
そうなったら、しっかりと自分が行っていることを説明して、上司の判断に任せます。
「なんとかしてくれよー」って言われても、なんともできないので放置です。そこを「なんとかする」のは上司の仕事なので、配置換えなどのアクションを待つしか無いです。
それでもだめなら転職しましょう。
搾取される人との関係性の見直し方は下記の記事でも解説しています。興味がある人はどうぞ。
20代の転職理由は将来に悩むこととは関係がない
20代と30代の転職理由を比べてみました。
- 20代は仕事に夢を見ている転職理由が多い
- 30代は現実を直視している理由が多い
- 転職するなら将来を見据えた転職が良い
- 年収・労働条件は早いうちからの転職しての改善がおすすめ
20代の転職理由を見ていると、仕事に夢を持っている人が多いです。
しかし、夢だけでは家族を養えないため、30代になってくると現実を直視した転職理由が多くなってきます。
お金があっても幸せになることはありませんが、お金がなければ不幸になります。
もしも不幸になりたくないなら、平均年収以上の収入を意識して20代前半から転職を検討すると良いでしょう。
将来的に引き起こされる悩みについては20代前半から対処しておきたいですね。
以上、20代の転職理由は間違いだらけ?30代の転職理由との比較でわかる夢と現実を解説しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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理想の働き方を勝ち取るためには、下記のような情報収集が大切でしょう。
- 年に1回エージェントと面談して自分の市場価値を知っておく
- 常に求人情報を閲覧しておく
そのため、幅広く転職エージェントに登録して、情報を収集しておくのがおすすめです。
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