「転職して年収が下がる人って普通にいるの?」
「転職して年収がダウンしても幸せでいられるの?」
30代を超えてからの転職は年収が下がる傾向が出てきますし、40代を超えてからの転職は、引き抜きやヘッドハンティング以外の場合は年収がダウンする傾向が強いです。
「転職して年収がダウンすると不幸だ」と考えている人もいるでしょう。不幸だと感じる人の共通点は、人生の評価を年収でしか行っていないことです。
人生には多様な評価基準があります。年収だけでなく、仕事のやりがい、時間の過ごし方、家族との過ごし方などがあのです。
つまり、仕事とは、自分の理想とする人生を実現するためのツールにしか過ぎません。そのため、転職で年収ダウンして不幸になると考えてしまう人は、人生の評価基準を見直した方が良いかも知れません。
今回は、転職して年収がダウンして幸せになる人、不幸になる人の特徴を解説したいと思います。
この記事で学べることは?
- 転職して年収がダウンしても幸せになる人の特徴が学べる
- 転職して年収がダウンしたら不幸になる人の特徴が学べる
- 転職して年収がダウンしても幸せになる方法が学べる
転職して年収がダウンするのはこの3パターンです
20代は転職すれば年収があがるので、転職して年収がダウンする人は普通にいるのかな?と疑問に思う人もいるかもしれません。
実際に20代の転職は大体が年収が上がるというデータもあります。
おおまかな傾向として、年齢階級層が若いほど、変化率が高い傾向にあることがわかる。特に、一般労働者から一般労働者への転職においてその傾向が強く、29歳以下では、グラフ中のほぼすべての時期でプラスだが、30~39歳では0%前後、40歳以上では常にマイナス圏となっている
年齢が若い時は年収が上がりやすい転職ですが、30代を過ぎてからは、転職して年収がダウンするパターンは普通にありえます。
特に下記のような3パターンのいずれかに当てはまると、転職して年収がダウンする可能性が高いと言えるでしょう。
異業種への転職のパターン(引き抜き以外)
異業種へ転職する場合は、未経験ということが加味されるので年収が低くなるパターンがあります。
例えば、事務職で働いていた人が営業職として採用されても即戦力にはならないでしょう。そのため未経験を理由に、年収がダウンする可能性も高いのです。
ただし、異業種転職の全部が年収が下がるというわけではありません。
引き抜きや実績が認められての異業種転職の場合は、年収が下がるというよりは、むしろ変化しないということもありえません。
つまり、求められてもいないのに、無理やり異業種へ転職した場合は、年収ダウンする可能性が高いと言えるでしょう。
労働時間が短くなるパターン
残業時間を含めた年収を頂いている場合、労働時間が短くなればその分だけ年収は下がります。
給料の基本給は少なく残業代で手取りを稼いでいる人もいます。
例えば、働き方改革の残業規制によって、残業ができなくなり年収が下がったという人もかなりの数がいます。
実際に、残業をしている人の中では住宅ローン返済のために残業をしている人もいたりします。
転職して残業ができなくなったり、労働時間が減ってしまったら、その分だけ年収はダウンするでしょう。
残業が減ることにより手取りで10万円程度下がってしまう人もいるのです。
労働環境の改善・福利厚生が充実したパターン
当たり前ですが、会社の労働環境や福利厚生などは会社の利益から制度を整えています。裏を返せば、労働環境の改善や福利厚生を充実させなければ、社員に給料として還元された可能性も高いのです。
例えば、外資系企業やベンチャー企業は基本的に給料が高い傾向にあります。
なぜなら、下記のように福利厚生の代わりに給料に上乗せしているからです。
- 退職金がない企業も多く、退職金の分を給料に上乗せしている
- 企業型の確定拠出年金もなく、その分だけ給料に上乗せしている
転職した会社が労働環境が改善・福利厚生が充実した場合は、その分だけ収入が下がる可能性があります。
実際に日本企業は手厚い福利厚生もあるので、外資やベンチャーに比べると給料が低いケースがあり得るのです。
転職して年収がダウンして幸せな人の特徴
転職して年収がダウンするケースは普通にありえるということを解説しましたが、年収が下がるから不幸なのかというとそうでもないです。
意図しない年収ダウンはたしかに不幸になりやすいです。
しかし、年収がダウンしても幸せな人はいます。
一体どういう人が年収がダウンしても幸せなのでしょうか。
家族との時間を優先したい人
家族との時間を優先したいと考える人は幸せになるケースが多いです。
というのも、「残業が多かったり、出張が多かったりして、家族と過ごす時間がない」という不満から転職しようと決める人は、残業がなくて出張が少ない企業への転職を選ぶでしょう
そのため、先程話した「残業時間の減少」と「労働環境の改善」という2つに当てはまるので、年収が下がるのです。
実際に、単身赴任で南米に行っていた人の中で、家族と過ごしたいからと日本に戻ってきた際に年収が30%減った人もいます。
それでも、その人はお金よりも家族を優先させて実現させた訳ですから、幸せになれたのでしょう。
転勤の恐怖がなくなって嬉しい人
転職の恐怖がなくなって嬉しい人は年収がダウンしても幸せでしょう。
共働き社会と転勤は相性が最悪です。
- 保育園や学校の転園・転校
- どちらかが仕事を辞めて転勤についていく
- ワンオペ育児・ワンオペ子育てになる
共働き世帯において転勤は生活を一変してしまうものがあるでしょう。
逆に言えば、共働き世帯において転勤がなければ幸せな人もいるということなのです。
趣味や副業など仕事以外に時間を使いたい人
年収が下がっても仕事以外に時間を使いたい人は幸せになる人もいます。
- 年収2000万円でも、自由に使える時間が1日1時間しかない人
- 年収400万でも、自由に使える時間が1日8時間ある人
というふうに考えた時に、自由に使える時間が多いほうが幸せになる人もいるわけです。
転職して年収がダウンして不幸な人の特徴
もちろん転職して年収がダウンすることが不幸な人もいます。
転職して年収がダウンするのが不幸だと感じる人の特徴とは一体何なのでしょうか?
年収でしか仕事を考えられない人
仕事を選ぶ時の絶対的な条件が「年収」という人は、年収がダウンする転職で不幸になる可能性が高いでしょう。
年収800万で朝から深夜まで残業をして働いていた人が、年収400万円程度に転職したとしましょう。
家族と過ごす時間が増えたり、趣味の時間ができたとしても、年収でしか仕事を評価できない場合「仕事の評価が下がった…」と落胆するでしょう。
仕事はあくまで人生を謳歌するためのツールであるため、仕事内容で評価が決まるわけではありません。
しかし、年収で不幸になる人は「仕事の評価=年収」でしか考えられないため、すぐに不幸になってしまうのでしょう。
年収でしか仕事を考えられない人は不幸になりやすいのです。
年収以外で人生を評価する基準がない人
また、年収以外で人生を評価する基準がない人も、転職で年収がダウンすると不幸になりやすいです。
人生=年収と考えているので、年収が下がると自分の人生のレベルが下がったと考えてしまうのです。
人生を評価する上で、人によっては色々な基準があります。
- 年収
- 家族との過ごし方
- 転勤の有無
- 福利厚生
- 余暇の時間の過ごし方
- やりがいのある仕事ができているか
- スキルが身についているか
- 健康かどうか
などなど、人生を評価する基準はたくさんあります。
残念ながら、年収以外の評価軸を持っていない人は、転職して年収が下がると「自分は無価値である」と感じる傾向があります。
そのため、転職して年収がダウンすると不幸になるのでしょう。
転職して年収がダウンする転職も「幸せならアリ」
転職して年収がダウンすることは普通にありえます。しかし、転職して年収がダウンしても幸福な人はいるのです。
転職して年収がダウンしても幸せな人は
- 家族との時間を優先したい人
- 転勤の恐怖がなくなって嬉しい人
- 趣味や副業など仕事以外に時間を使いたい人
という特徴があります。
つまり、人生を評価する基準が「年収以外もある」という状態の人が幸せになりやすいのです。
これから転職して年収がダウンしそうだなと思う人は、年収以外の人生の評価基準を考えてみましょう。
最低限の年収は不幸にならないために必要かもしれませんが、年収だけで幸せになるということはありえないのです。
以上、転職して年収がダウンしても幸せな人と不幸な人の違いを解説しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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