【バブル崩壊の理由】バブル崩壊のきっかけと影響まとめ

バブル崩壊

経済のことを勉強していくと、必ずと言って良いほど聞く言葉は「バブル」です。

オランダのチューリップバブルやITバブルなど、世の中には多くのバブルが存在します。

しかし、バブル崩壊流れを簡単に説明できますでしょうか?

日本のバブル崩壊を例にとり、超簡単にわかるバブル崩壊の流れについて紹介します。

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日本のバブル崩壊とは?

1980年代後半から90年代前半にかけて、日経平均4万円代になりました。

これが日本のバブルです。

それでは日本のバブルの原因はなんだったのでしょうか?

色々な所で書かれていますが、超簡単に解説してみました。

でも、経済用語があらかたわからない人には難しいかもしれませんが、予めご了承ください。

詳しい内容は色々な本にも書いてあるので、より詳しく知りたい人は、そちらをご覧くださいね。

バブル崩壊の始まりは「双子の赤字」

アメリカさんはアメリカ内の財政でも赤字になり、アメリカ外の貿易でも赤字になったことを双子の赤字と言います。

財政も赤字で、貿易でも赤字になったら、アメリカは厳しいですよね。

「どこで家計をプラスにするの?無理でしょ」ということになります。

この双子の赤字の原因は色々ありますが、財政の赤字を引き締めようとしたら、国民の生活に支障が出てしまうので、とにかく貿易を黒字にしようと動きました。

貿易の赤字の原因はドルが高いこと

貿易が赤字になってしまう原因はドルが高く、他の通貨がそれに比べて安かったことです。

日本とアメリカだけで考えますと、

当時は1ドル=240円くらいだったので、5ドル払えば日本で1000円のものが買えたのです。

逆に日本人は1000円くらい払っても5ドルのものしか買えませんでした。

アメリカから考えれば大安売りですので、他国からものをたくさん買います。

つまり、輸入が増える状態になるのです。

輸入が増える一方で、他国はアメリカからものを買うと割高に感じるので、輸出は増えません。だから貿易で、赤字になってしまったのです。

赤字を是正するためのプラザ合意がバブル崩壊のきっかけ

貿易の赤字の原因はドルが高いことだと考えたアメリカは主要国に働きかけます。

どのように働きかけたかは知りませんが、「このままではアメリカは大変だ」「アメリカを救うことは各国にメリットがある」と言われていたんでしょう。

そこで主要国(G5)はアメリカを救うように動きます。

この動きを各国のコンセンサス(共通見解)にしたのがプラザ合意というものです。

プラザ合意?「会議」ではないのは事前に根回し完了していたから

プラザホテルで合意に至ったからプラザ合意との名前になっています。

なぜ、この話し合いは会議とは言わないのでしょうか?

○○会談とか、○○会議とかの歴史的な事実は沢山あるのに、合意はあまりありませんよね。

実は、この話し合いは20分で終わりました。

つまりとても短く、ほとんど事前に決まっていたような形だったそうです。

だから、会議ではなく、合意という、意見を合わせるために集まったということなのだそうです。

ちなみに、事前に決まっていたような形だったとありますが、日本側には全く話はなかったそうです。

プラザ合意により儲からなくなった企業

さて、プラザ合意までがアメリカの話ですが、ここからは日本の話になります。

プラザ合意の結果、1ドル=240円だった為替は、円がどんどん高くなり、ドルがどんどん安くなっていきました。どのくらいまでなったかというと、1ドル=120円まで落ちたのです。

これに打撃を受けたのは、日本の企業でした。

日本の企業が儲からないのは1ドルが高くなったから

当たり前ですが、日本という国は島国です。そして、戦後復興や高度経済成長をなし得たのは、アメリカがものを買ってくれるからというのが大きかったです。

プラザ合意前までは、日本で作ったものをアメリカは沢山買ってくれました。プラザ合意前は1ドル240円です。日本人の作るものはモノ持ちも良いので、安くて・モノが良いのでどんどん買ってくれました。

しかしプラザ合意により、1ドル120円まで下がりました。この結果日本の売上が下がります。

例えば、1ドル=200円のときは100万円=5000ドルだったものがあったとします。プラザ合意により、1ドル=100円になると、50万円=5000ドルになります。払っているドルは変わらないのに、日本円に換算すると円が少なくなってしまう。

つまり日本からみたらプラザ合意によって売上が下がることになるのです。

プラザ合意により1ドル=120円くらいになると、日本は値段を上げようとしますよね。

日本で作ったものが今までよりも割高になるので、あまり買ってくれなくなりました。

日本企業が儲からなくなったのです。

儲からない日本企業は給与を下げたり縮小するので不景気が予想される

今まではアメリカが買ってくれたから工場とかをフル稼働させていました。

しかし、売れなくなったらどうするでしょうか?

工場のフル稼働をやめさせたり、生産規模を縮小したりします。

なかには労働者の給与を下げたり、ボーナスをカットするところもあるでしょう。

つまり市場にお金が回らなくなるのです。この結果引き起こされるのは不景気です。

不景気対策に市場にお金をばら撒こう

景気が悪くなることを予想した人たちはどういう行動をとったのでしょうか?

日本銀行がやったことはこんな感じです。

「給与が下がったらみんなが使うお金が減る=景気が悪くなる。ならば、みんなが使うお金を増やせば良いのでは?」

ということで、もっとお金を借りるように金利を下げました。

金利を下げることで、銀行も融資が行いやすくなります。

日本銀行が金利を下げたことで企業にお金がばらまかれたのです。

ばらまかれたお金で株・不動産に投資

銀行との付き合いもありますので、企業はたくさんお金を借りました。

お金を借りたら、利益をつけて返さないといけません。しかし、プラザ合意により企業は本業では儲けることができません。

どのようにしたら利益をあげられるのかと困り果てることになります。

本業で儲けられないとしたらどうするか?

別の事業を行いますか?それだとリスクも時間もかかります。

だったら、投資をしようということで、投資事業に乗り出すわけです。

バブルが発生「株・不動産が実態よりも高値をつける」

企業が借りたお金で投資事業を行います。

いままでは企業の本業で使われていたお金も、本業が儲からないので、株や不動産に投資されるようになりました。

その結果株や不動産の値が上がり続けます。

それも皆が株や不動産に投資したことにより、実態とよりも高値がつくのです。

日本銀行がお金をばら撒くのをやめる

実態と乖離した経済はいずれ崩壊してしまいます。

お金をばら撒くのをやめるために、日本銀行はみんながお金を借りにくくしました。

つまり、金利を引き上げたのです。

バブルの終了…バブル崩壊…

金利を引き上げた結果、銀行から融資がもらえなくなります。

投資が続かなくなり、不動産や株に投資されるお金も少なくなりました。

不動産や株が値上がる期待がなくなったので、一気に実態に価格が戻ります。

これがバブル崩壊です。

不動産を担保にしていたり、株を担保にしていた人は、それらが軒並み紙くずになってしまうので、倒産したり夜逃げすることになったのです。

バブル崩壊の影響は数知れず

バブル崩壊の影響は非常に大きなものでした。

戦後はずっと好景気を維持していましたが、バブル崩壊によりはじめて不景気になります。

変身資産が必要な理由3選【良い学校→良い会社→良い人生は終了】」でも解説していますが、良い人生の土台になるはずの良い会社がバブル崩壊によって数多く倒産していきました。

その結果学歴社会は崩壊し、ゆとり教育に進んでいくのです。

他にも銀行の融資に問題があったことから体制が変わりました。

バブル崩壊により数多くの影響があったのです。

バブル崩壊の流れを簡単にまとめてみた!

バブル崩壊を簡単にまとめると下記のとおりです。

  1. アメリカの円高ドル安政策により好景気の日本
  2. アメリカ双子の赤字により財政悪化
  3. プラザ合意始動→円高ドル安政策終了→日本企業儲からない
  4. 不景気予測の日本銀行が金利引き下げ→市場に金ばらまく
  5. 銀行が利益先行で企業に融資しまくり→市場に金ばらまく
  6. 本業が儲からない企業が株や不動産を爆買い→期待で実態よりも上がる
  7. 日本銀行金利引き下げにより、不動産や株の期待がなくなる→バブル崩壊

経済は期待で伸びていくものですが、期待がなくなると下がる良い例ですね。

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