「資産形成を始めようとおもうけど、将来いくらかかるのかわからないな」
「急な出費が長期投資を妨げる原因になると言うけど、対策はあるのかな」
積立投資で長期投資の失敗する原因の1つに急な出費で投資信託を解約してしまうということが挙げられます。
生きていく中で、出産、転居、病気などの、急な出費が必要になるときはよくあるでしょう。
急な出費に対する備えがないことは長期投資にとっては最悪です。
定期的な入金ができなくなり、かなりの悪影響を引き起こすでしょう。
今回は、長期投資の失敗の原因にもなりうる、急な出費への対策と日頃からできる対処法を解説します。
この記事で学べることは?
- 急な出費が長期投資に影響することが学べる
- どのようなタイミングで急な出費が来るのか具体的に学べる
- 急な出費に対する日頃からできる対策が学べる
目次
急な出費で運用資産を解約すると損をする
上記のグラフはダウ工業平均100年のヒストリカルチャートです。市場価格はサイクルして上がっているのがわかりますよね。
このグラフを念頭におきながら、急な出費がどのように長期投資に悪影響があるのかを解説します。
ドルコスト平均法での積立に影響が出る
急な出費により定期的な入金ができなくなった場合、ドルコスト平均法ができなくなります。
ドルコスト平均法とは、定期的に投資することにより、購入金額を平均化することです。
急な出費により、お金が足りなくなった場合、暴落した時に運用商品を買い増して、平均購入金額を下げれなくなります。
その結果、利益が出せる部分で出せなくなってしまうのです。
手数料や税金・損失確定で元本が減る
急な出費で定期的な入金ができなくなるだけならまだ良いですが、さらに最悪なのが運用資産を取り崩さないといけなくなるときです。
その場合、
- 手数料
- 税金
がかかることで、運用元金が減ることは避けれません。
損失も確定してしまう
さらに、損しているときに、運用商品を解約すれば、損が確定してしまいます。
損を確定させると、利益を取り戻すまでに、かなりの時間がかかるでしょう。
長期投資中に運用商品を解約するのは、長期投資をする目的でもある複利効果が得られない最悪の手段です。
はっきり言って、急な出費が原因で途中で運用商品を解約するなら投資しないほうがマシでしょう。
長期投資失敗対策として生活費2年分の貯金を確保しよう
支出計画の甘さが長期の資産運用の効果を妨げてしまいます。急な出費はいつ起こり、いくらくらい必要なのでしょうか?
急な出費はいつ起こる?
そのため、長期投資を考えている人は、あらかじめ急な出費に耐えられるだけの流動性資産を用意しておくと良いでしょう。
では、急な出費はいつ起こり、どの程度の流動性資産が必要なのでしょうか。
急な出費が起こる原因は、
- 住居費・転居
- 出産・教育・育児・結婚
- 失業・転職・事業の失敗
- 病気
- 金融資産の大損
と言ったものが挙げられます。
教育費系は、あらかじめ予想できるかもしれませんが、それ以外の原因をいつ起こるのか予想するのは困難でしょう。
特に、教育費で自己破産をする家庭も増えているので注意が必要ですね。
長期的な計画を立てれば将来足りないお金がわかる
急な出費対策にできることは、急な出費が起こることを事前に察知して準備をしておくことと、日頃からの節約です。
出産、教育、引越しなどを踏まえた、長期的なライフプランを立てれば、将来的にどのくらいのお金が必要なのかが計算できるでしょう。
小学校から私立の場合、教育費は2000万円以上するとも言われています。
マイホーム計画は、都心のマンションだとファミリータイプで5000万円くらいが相場です。
長期的な計画を立てれば、将来足りないお金がいくらなのか知れるのです。
貯金などのすぐに使える流動資産はいくら必要?
では、いくらほどの流動性資産があれば、急な出費に耐えられるのでしょうか?
大体生活費2年分と言われています。
給料ではなく、生活費です。家賃、光熱費、食費などの1ヶ月に生活するために使用するお金です。
生活費が1ヶ月に20万円の場合は、20万円×24ヶ月分なので、480万円ほどの流動性資産があれば良いでしょう。
長期投資失敗の原因への対策は早めに準備しよう
足りないお金が明確になったら節約をしましょう。
少しでも多くの余裕を作れば、急な出費に対応することができるようになります。
急な出費対策には2年分の生活費があればと言いました。
2年分の生活費をコツコツ貯めることが、急な出費に対する日頃からできる対策でしょう。
急な出費への対策におすすめなのが、節約です。
毎月の固定費を下げておけば、貯金できる金額も増えるので、コツコツとお金を貯めることができるでしょう。
- 住居費を抑える
- 食費を抑える
- 無駄な日用品を抑える
- 通信費を抑える
- 交通費を抑える
長期投資をする以外にも節約には大きな効果があります。
可処分所得が増えるというのは精神的な余裕にもつながるのです。
節約について詳しくは下記の記事をどうぞ。
投資をしながらも貯金を始める
投資をしながら貯金も始めましょう。
流動性資産を持っておくことは、投資においても非常に大きなメリットがあります。
大暴落をした時もチャンスです。流動性資産があれば、大量の運用商品を買い増しして利益を出すことも可能でしょう。
全額投資をするだけでなく、ある程度の生活資金として流動性資金を貯金しておけば、臨機応変に対応できるようになり、利益が出しやすくなるのです。
日常的な対策の後は入金力を高めて長期投資を成功させる
それでもお金が足りない場合は、株式売買で平均以上のリターンを稼ごうとするよりも、入金力を高めましょう。入金力を高める=年収を上げることです。
投資という本筋とは違うように思われるかもしれませんが、入金力が少し上がるだけでも、将来の資産残高は大きく変わってきます。
下記の図は積立額を増額した際の資産残高の比較グラフになります。
入金力についての詳しい説明は下記の記事でも行なっています。
長期投資の失敗に備えて、長期投資を継続しよう
急な支出に備えることで、長期投資を継続することができるでしょう。
急な支出に備える方法は、
- 計画を立てる
- 節約をする
- 年収を上げる(入金力を上げる)
長期投資を始める場合は、投資計画を立てましょう。投資計画の立て方下記の記事をご覧ください。
急な出費に備えた計画を立てて、長期投資の恩恵を思う存分得体ところですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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