「暴落が始まった…」
「将来的な暴落が恐ろしい…」
2018年12月25日に日経平均が1000円安を記録しました。
ちなみに、アメリカの株式指標であるS&Pは、2018年の最高値から見ると、マイナス19%を記録したと言います。
The S&P has slumped 19.8% from its Sept. 20 record close
引用:Dow skids to end down 2.9%; S&P 500 on cusp of bear market
2018年の年度末に、日本もアメリカも世界的には金融危機に近い水準で株価が暴落しています。
こんな時に知りたいのって「暴落はいつ終わるの?」「含み損は抱えていて大丈夫なの?」ということでしょう。
残念ながら、暴落が終了する時期や含み損を抱えていても良いのかという点について、市場を100%予測するのは不可能です。
株価は複雑なサイクルが絡み合いランダムで動いているかのような動きをするかです。
しかしながら、株価暴落の歴史を知っておけば、暴落が来ても安心できます。
暴落時の特徴を知ることができれば、どのような対処をすれば良いのかを、自分の頭で考えられるからです。
確かに、私も「暴落の歴史を知った100%予測できるわけではないから意味がない」って思っていました。
しかし、実際に株価暴落の歴史を調べてみると、下記のことが学べます。
- 国株はすぐに上昇に転じるが、日本の株価は低迷が続く
- 株価の暴落が急に終わることはない
- 日本の株価上昇は長期間に及びやすい
- 株価が半永久的に上昇または下落することはない
歴史的に同じようなことが繰り返されているため、私なりの戦略を考えつき、今後の投資戦略に自信を持つことができました。
結果的に、暴落の歴史を知れば、安心することができるのです。
今回は、株価暴落の歴史について日経平均とS&P500を題材にして解説したいと思います。
この記事で学べることは?
- アメリカのS&P500の暴落の歴史が学べる
- 日本の日経平均の暴落の歴史が学べる
- 暴落の歴史から分析した特徴が学べる
目次
株価暴落の歴史を分析しよう!「暴落時の心構えを作ろう」
株価において過去はあてになりません。
かの有名なウォール街のランダムウォーカーでも解説されている通り、市場は全くのランダムで動き回っているため、100%予想することは困難です。
しかしながら、株価暴落の歴史を分析するのは暴落時の対策を知る上ではとても重要です。
特に、過去を参考にし、現在でも同じことが起こったらどうするのかをシミュレーションしておけば、暴落に対する心構えを作っておけるでしょう
米国の株価暴落の歴史とは?暴落は最長で2.8年続く
まずはじめに米国の暴落の歴史をみてみましょう。
米国の暴落は過去90年間で8回の暴落局面がありました。意外に少ないことがよくわかります。
チャートで見るS&P500のトータルリターン
Frist Trustが発表している米国の株価暴落の歴史を見てみましょう。
- Bull Market:株価上昇のマーケット
- Bear Market:株価下落のマーケット
米国株式は圧倒的に株価上昇のマーケットで構成されています。
1930年から2018年までに3ヶ月以上続く暴落局面は8回ほどあり、そのうち最長で2.8年続くものがあります。
暴落幅は最高で-83.4%にもなります。恐ろしいですよね。
米国の株価最大暴落率は?33%の下落が最大である
Market Watchでも株価暴落について、四半期のパフォーマンスの下落幅について紹介されていました。
四半期で考えた場合、最大でも30%の下落は覚悟しておいた方が良いでしょう。
30%の下落ということは、100万円を投資していた場合は70万円になるということですね。
日本の株価の暴落の歴史は?日経平均を例に考えよう
Yahoo financeより、日経平均225のグラフを引用しました。グラフは2018年12月25日のものです。
1965年から2019年までの全体の表を表しているので、ちょっと見にくいかもしれません。
暴落をしている時期をまとめると下記のようになります。
- 1994/7〜1995/4(およそ9ヶ月)
- 1996/4〜1998/7(およそ2年3ヶ月)
- 2000/1〜2003/1(およそ2年)
- 2007/4〜2012/7(およそ5年3ヶ月)
- 2015/4〜2016/4(およそ1年)
米国の暴落期間の最長が2.8年であることを考えると、最大で約5年も株価が上がらない期間が続く日本の場合、株価が暴落すると長い期間低迷してしまうことがわかります。
日本と米国の株価の暴落の歴史から学べる特徴は?
日本と米国の株価暴落の歴史を解説してきましたが、学べることは下記の通りです。
- 米国株はすぐに上昇に転じるが、日本の株価は低迷が続く
- 株価の暴落が急に終わることはない
- 日本の株価上昇は長期間に及びやすい
- 株価が半永久的に上昇または下落することはない
アメリカの株価は上昇する可能性が高いが、日本の株価は低迷が続く
アメリカの場合は株価が低迷しても最長2.8年ですぐに上昇する可能性が高いでしょう。
しかし、日本の場合は最長で5年も低迷したことがあるように、株価が低迷する可能性が高いです。
グラフを見てわかるとおり、アメリカの株価は基本的に上昇しています。
もちろん、今後の相場はランダムに動くので予測することは不可能です。
しかし、過去の分析を参考にすると、暴落するときにはアメリカの株価はかなり下落しますが、安定して上昇していくのではないかと予想することができます。
歴史的に見ても株価の暴落は急には終わらない
暴落後の低迷期間はアメリカでは最長で2.8年、日本では最長で5年続きます。
アメリカの暴落後の株価低迷局面でみても、最短でも3ヶ月程度は暴落は続いていくのです。
もしもあなたが、投資についてプロ並みであり、マーケットをずっと見続けられるなら、暴落に乗じて利益を出すことができるかもしれません。
しかし、マーケットをずっとウォッチできない場合は、不安定なマーケットで手を出すと損する可能性が高いです。
ヘッジファンドのプロたちとの読み合いや駆け引きに勝てるなんて、一部のプロだけでしょう。
そのため、マーケットが安定するまでの最低でも3か月程度は、売買を控えるか、ドルコスト平均法で定期的な買い増しをして購入金額を標準化するのが良いかもしれません。
いずれにせよ、暴落は3か月ほどは続くと考えられます。
今後、暴落が始まった時は積立投資は継続しつつ、腰を据えてどっしりと構えておくと良いでしょう。
ちなみに、私の損切りに対する考え方は下記の通りです
- 個別株の場合:損切りは重要。なるべく早めに切った方が良い
- ETFや投資信託などのインデックスファンドの場合:損切りせずに長期保有
日本は上昇局面になれば、低迷期間と同じくらいの期間上昇する
日経平均に特に顕著な特徴として、日経平均が上昇局面に入ると低迷期間と同じくらいの期間上昇するということです。
日本の場合、リーマンショック→民主党政権の後の低迷期間を抜けてからの、日経平均の上昇局面は、低迷期間と同じくらい長期間になりました。
おそらく、低迷期間に入った時に、多くの金融機関が損失を被ってしまいました。
そのため、政策などを総動員して、日経平均を右肩上がりにするのが、全体的な国の目標になっていたからでしょう。
- GPIFの株式比率引き上げ
- 日銀のETF買い入れ
そういった政府と日銀主導の経済政策が、日本の株価を右肩上がりに回復していったのです。
株価がずっと上昇することも低迷することはない
株価はずっと上昇することも、ずっと低迷し続けることもありません。
長期的なサイクルと短期的なサイクルに沿って株価は上下に運動し続けています。
日経平均が1000円下げましたが、この暴落も一生続くものではありません。
3か月以上は続くかもしれませんが、いずれ上昇局面に入るということなのです。
暴落して損失を出した方、株価がずっと上昇することもなければ、ずっと低迷することもないので、長期的に見て安心しましょう。
日本と米国の暴落の歴史から学べることまとめ
株価暴落の歴史から特徴を考えてみました。
- アメリカの株価は上昇する可能性が高いが、日本の株価は低迷が続く
- 歴史的に見ても株価の暴落は急には終わらない
- 日本は上昇局面になれば、低迷期間と同じくらいの期間上昇する
- 株価がずっと上昇することも低迷することはない
株価暴落の特徴がわかれば、株価が暴落した際の対策も考えられるでしょう。
以上、株価暴落の歴史から見る特徴を解説しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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