「やっぱり米国株式市場が儲かるのかな?」
「これからはテクノロジー系がくるのでは?」
株式投資をする人は、稼ぐことを目的に投資をはじめるでしょうが、稼ぐことを目的にした投資は損する可能性が高く儲かりません。
最近の、株式市場や債券市場の資金の流れを見ると、儲かることを目指すよりも、リスクを取らずに安定的な成長を目指す風潮が強いです。
投資信託のニュースサイトで有名なMorning Starのサイトに、最近のファンドの資金の流れが書いていたのでご紹介します。
最近の投資家は利回りを追うよりも分散投資をする人が多い。
昔は「儲かる!」と思ったら、なんでも投資していた人が多かったけど、多くの暴落を経験して「分散投資をする」ということがわかってきたのかもしれない。https://t.co/64PQ2OZMql— 読書人📖インデックスファンド注入中 (@studytokyo3) 2018年12月7日
目次
投資家はリスクを取る成長株インデックスは避ける傾向にあり
長期的に投資をする株式インデックスファンドの5年間の平均利回りは、
- Large Growth Fund(長期的に成長株に投資するファンド):10.2%の成長
- Large Blend Fund(長期的に成長株と割安株に投資するファンド):9.2%の成長
と異常なまでに素晴らしい利回りを記録しています。
本来であれば、そこまで素晴らしい利回りを記録しているのでは、Large Growth Fundに資金が流入してくるはずです。
しかし、Large Growth Fundからは、2018年10月は24兆円ほども資金を引き出したとされています。これは、他のカテゴリのファンドの流出額を全て合計した数字よりも大きい数字です。
一方で、割安株にも投資するLarge Blend Fundは36兆円の資金の流入がありました。これは、成長株が高すぎたのを嫌って、割安株にも投資する傾向が高まってきたのでしょう。
投資家はリターンではなくリスク分散を重視している
これからの投資家は儲けを考えるだけでなく、幅広い分散に対も考えています。
なぜなら、ここまで成績が高かった米国株式だけではなく、米国外の国に投資をする世界株や、債権などへの流入も増えているからです。
平均利回りが10.6%のLarge Growth Fundからの資金流出がありました。
しかし、過去5年間で下記の債権や世界株は資産流入額が増えています。
- 5年間で70兆円が国際的なファンドに投資に流入
- そのうち62兆円がパッシブ運用に投資
- 5年間で82兆円が国債に流入
株式よりも成長が悪い世界株や債権などの資金流入が増えていることを考えると、世界の投資家は米国株の利回りが実態よりも高すぎることを懸念して、世界株や国際に分散していると考えるべきでしょう。
リターンよりリスク分散を重視した理由は退場しないため
従来の投資信託は稼ぐことが第一であり、アクティブにガンガン投資をするものが好まれていました。
フィデリティ投信のマゼランファンドは驚異的なパフォーマンスをあげていましたし、その結果としてアクティブファンドが好まれたのでしょう。
しかし、最近では分散投資をパッシブに運用するものへの資産比率が高まっています。この原因は、
- 401Kによるターゲットファンドの導入で比率が勝手に変わっている
- アドバイザーがパッシブファンドを勧めるようになった
と言われています。
ターゲットファンドにより資産配分が自動で切り替わる
ターゲットファンドとは、投資信託の購入者に応じて、勝手に資産配分が変わるものです。
若いときは、長期的な投資でありリスクを取れるため、株式比率が高いです。
しかし、歳を取ってくれば、給与所得がなくなり、ファンドを解約して生活費に充てることも増えてくるでしょう。
その場合、リスクが高い投資の場合は損をする可能性が高いので、株式比率を下げて、債権の比率を上げる必要があります。
この資産バランスの配分をファンド側が勝手に行ってくれるのがターゲットファンドの特徴なのです。
投資は資産配分が利益の9割を決めますからね。定期的にメンテナンスすることも大切ですね。
アドバイザーがパッシブ運用を推奨する
さらに、昔の投資アドバイザーは購入時手数料を取ることが目的だったため、アクティブファンドを強く推進する人がほとんどでした。
現在はアクティブファンドでは資産が増えないことに気づいたアドバイザーが、パッシブ運用であるインデックスファンドを推奨するという背景もあるなど、投資を取り巻く変化が色々と変わってきたのです。
リターンよりも低コスト+分散で利益追求をする人の増加
昔は「〜テクノロジー」という名前が入っていれば、儲かると思って人が殺到する時代がありました。
今は儲かるために投資をするというよりは、低コストで分散して堅実に利益を増やそうと考えている投資家が増えています。
長期的な視点で考えたらインデックスファンドの運用を主軸に置くのは、効率的な資産形成です。アクティブファンドはコスト高と税金高によって、損を出しやすいファンドですからね。
リターンよりも大切なのはリスク分散と堅調な資産形成
ここ最近の利回りの高さは異常でしたからね。リスクを嫌って分散しているというのが現状だとは思いますが…。
インデックスファンドのようなパッシブ運用にかなりの金額が流れているのを見ると、パッシブ運用が儲かるから投資をしているのかなと思えたりもしますね🤔— 読書人📖インデックスファンド注入中 (@studytokyo3) 2018年12月7日
現在の投資家の流れは、株式市場がうまく行き過ぎている結果、暴落の兆しが見えたことにより、売却をして利益確定をしているという風に見ることもできます。
この5年以上の右肩上がりの成長は、はっきり言って異常です。
一生この利回りが続くことはありません。
投資家は、そろそろ暴落する可能性を察知考えてリスク分散している可能性も高いです。
最近で言えば、長期の国債の利回りを短期の国債が上回る「逆イールド現象」が発生したとか言われていますね。
つまり、今以上に景気が悪くなって欲しくないので、長期債が利上げしなかった。
だから、最近、これから株価市場暴落が来るーと叫んでいるわけですね。売っておかないと損する!って感じなんですよ。今景気悪いから😰
— 読書人📖インデックスファンド注入中 (@studytokyo3) 2018年12月7日
「逆イールド現象」は、景気が悪くなるときに出てくる兆候の一つとも言われています。
そろそろ本当に暴落がくるのかもしれませんが、私みたいな、一般的な個人投資家はそこまで相場に張り付いて売りぬけることもできないので、愚直にインデックスファンドに積立投資をして、配当金で良い思いしたいなと思います。
暴落したら色々と購入したいところですね。
以上、最近の投資家が利回りよりもリスク分散で堅調な資産形成を求めているという話でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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