「投資信託は儲からないの?」
「投資信託は半数以上が損をしているから儲からないと聞いたけど…」
金融庁の調査によると、大手銀行や地方銀行で購入した投資信託のうち、46%の顧客が損失を抱えていたそうです。
確かに、投資信託は短期的に儲かりません。
しかし、長期的に見ると堅実に利益を出せることがわかります。
例えば、株式指数に連動する投資信託を長期的に保有し続ければ、県庁に経済が成長すれば、利益を出す可能性は高いでしょう。
特に、米国株の指数であるS&P500は右肩上がりで上がっています。
投資信託はすべてが儲からないというわけではありません。比較的利益が出しやすい投資信託の選び方があるのです。
今回は、儲からない投資信託の特徴や、比較的利益が出しやすい投資信託の選び方について解説します。
この記事で学べることは?
- 儲からない投資信託の特徴が学べる
- 比較的利益が出しやすい投資信託の選び方が学べる
- 比較的利益が出しやすい投資姿勢について学べる
投資信託が儲からない理由は買い方と目的が間違っているから
投資信託が儲からない人には似たような特徴があります。
- 手数料が高い投資信託を購入している
- 分散投資がされていない投資信託を選んでいる
- 長期的に投資信託を保有していない
この特徴は、インデックス投資をオススメしている本では、なんども紹介されている内容です。
読んだことがない人は、インデックス投資をする前に読んでおくのがオススメです。
手数料が高い投資信託を購入している
投資信託は手数料が高いと損を出しやすいです。
販売手数料が高いだけではなく毎年のコストになる運用管理費用にも気をつけて投資をするべきでしょう。
下記は、銀行とネット証券の手数料の比較です。銀行とネット証券ではこれだけ手数料に差が生まれます。
- ネット証券:販売手数料無料・信託報酬(運用管理費)年0.2%
- 地銀:販売手数料2.16%・信託報酬(運用管理費)年1.566%
地銀で購入している場合は運用管理費用が毎年1.5%もかかるので、1.5%以上利益を出さなければマイナスです。
また、利益分を運用管理費用がかなり食ってしまうので、複利効果も生み出しにくくなります。
手数料が高い投資信託を購入する場合は、それなりの理由があった方が良いでしょう。
投資信託の購入で手数料を気にするというのは、著名な人が語っています。詳しくは下記の記事をどうぞ。
分散投資がされていない投資信託を購入している
投資信託のパフォーマンスや、おもしろうな投資先にばかり注目してしまうと、分散投資がされていない投資信託を購入してしまうケースもあります。
投資信託の世界には、今流行のものを中心に据えたファンドが販売されることがあります。
最近であれば、AIだったり、ちょっと前であれば中国企業が中心の投資信託が販売されていました。
また不動産の金利に注目している投資信託などもありました。
しかしながら、最近の販売状況によると、多くのテーマ系の投資信託は繰上償還されているケースが多いのです。
投資信託協会によると2018年1~7月に償還された投信は258本。そのうち半数以上の137本が満期を迎える前に繰り上げ償還された。
引用:投信に繰り上げ償還の波
繰上償還をされるということはパフォーマンスが悪かった投資信託と言うことを意味します。
途中で償還されたら複利効果を出すこともできません。
選び方を考えるときには、テーマなどが決まりきっているものではなく、極力分散してあるものを選ぶのが良いでしょう。
短期的な儲け目的で投資信託を購入すると損する
投資信託を儲け目的で持つ場合は、大体の人が損をします。
というか、普通の株式や債権と同じようになり、投資信託のメリットが活かせない投資になってしまうのです。
私が思う、投資信託を購入する目的は、インフレ対策と、経済成長における投資リターンです。
昔は、優秀なファンドマネージャーに自分の投資を託すという観点があったと思います。
しかし、今では優秀なファンドマネージャーがお互いを出し抜きあうのは難しくなってきました。
そのため、投資信託における役割もすでに転換期にあると思っています。
今の投資信託のメリットとは、低コスト、幅広い分散が行われることと、市場平均に応じた利益を得られること、長期的なインフレ対策でしょう。
逆に、市場平均以上の利益を求めた場合は、損する可能性が高くなります。
短期的な利益を追ってしまう場合、市場平均以上のパフォーマンスを追うことがほとんどでしょう。
そのため、投資信託で損することが多くなるのです。
ちなみに、インフレ対策の必要性は下記の記事をどうぞ。若者にとって一番対策すべきはインフレ対策ですね。
投資信託は儲からないから金融のプロは購入していない?そんなことはない。
投資信託は儲からないから金融のプロは投資をしていないという人もいますが、実際にはそんなことはありません。
インサイダー取引の懸念があるため、借金のレバレッジをフルに生かした不動産を購入している人は結構います。
また、金融業界で個別株を購入するのはインサイダー情報の可能性があり、勤務している会社に手続きを申請したりと大変です。
ETFや投資信託の場合は、特定の銘柄への投資にならないためインサイダー取引との関係が薄いとされています。普通に投資できる会社は多いでしょう。
利率が悪いから投資信託を購入しないのかと言えば、そうではないです。インデックスファンドを資産形成の一環として購入している機関投資家も割といます。
機関投資家の中では、投資信託やETFであるVTIなどを購入したというニュースも頻繁に出てきています。
Woodmont Investment Counsel LLC Acquires 2,680 Shares of Vanguard Growth ETF (VUG)
VUGはパッシブ運用のファンドです。詳細はバンガードのETF紹介より。
また、BlackRockが運用するETFのIVVも機関投資家から絶大の人気を集めています。
下記はIVVを保有する投資家の数です。かなりの数の投資会社がIVVを保有しています。
引用:【インサイト】ブラックロックETF、バンガードさえ太刀打ちできず
プロの投資家の中には、投資信託だけではなく、自分だけのファンドである、プライベートファンド(私募投信)を作るケースもあります。
しかし、私募投信を作成する場合はスケールメリットがなければコストが割高になるケースもあるので、普通に投資信託を購入するケースもあるのです。
比較的利益が出しやすい?儲かりやすい投資信託とは?
比較的利益が出しやすい投資信託とは一体どういったものなのでしょうか?
それは、長期的に投資ができ、手数料も低く、分散された投資信託です。
選び方としては下記のものがあるでしょう。
- 人生の計画に適した投資信託を購入する
- 手数料が安い投資信託を選ぶ
- 広く分散されている投資信託を選ぶ
こういった投資信託が購入できれば、長期間の投資が苦もなく継続できるでしょう。
長期投資できれば、複利効果を得ることができます。
投資おいて、時間を味方にする複利効果を得られるかどうかは非常に重要なポイントになります。
投資の計画の立て方については、下記の記事で紹介しています。
手数料が投資信託に与える悪影響は下記をご覧ください。
分散投資をすることは投資において最大の防御です。分散投資のやり方はこちらをどうぞ。
以上、儲からない投資信託の特徴と比較的利益がでる投資信託の選び方でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
コストが安いネット証券は投資の利益が出しやすい?
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