インデックスファンドの生みの親ジョン・ボーグル氏の投資業界へ与えた影響と功績とは?

インデックスファンドを世界で初めて開発したジョンボーグル氏が2019年になくなりました。

89歳で死因は食道がんだと言います。

インデックスファンドの投資信託やETFに投資をしている人でも、ジョンボーグル氏のことを知らない人は多いでしょう。

個人投資家に与えた影響は計り知れず、個人投資家がマーケットと同パフォーマンスをあげられるようになったのはジョンボーグル氏のお陰だとも言われています。

ジョンボーグル氏がいなければ、今日のインデックスファンドは無かったと言えます。

ジョンボーグル氏の功績を知れば、インデックス投資家として知っておくべき投資哲学や投資に対するスタンスを自然と学ぶことができます。

今回は、インデックス投資家なら知っておくべき、インデックスファンドを発明したジョンボーグル氏について解説します。

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ジョンボーグル氏ってどんな人?

ジョンボーグル氏は1929年にアメリカに生まれる。幼少期に不景気の波を受け、資産を失い、家を売却した経験もあり、経済や投資などについて非常に興味を持ちながら育ちます。

Princeton大学では経済学と投資についてを学び、1951年に卒業。卒業時に理想の投資手法はインデックスファンドであるという趣旨の論文を記載していた。

卒業後は、その論文が目に留まり、独立系運用会社であるWellingtonで働きます。投資に対する知識やパフォーマンスを見せて、1970年に社長にまで登り詰めます。

ちなみに、WellingtonのHPを見ると、運用資産額は1兆円を超える運用会社です。

ウエリントン・マネージメントは1928年に米国で創業した、世界有数の独立系運用会社のひとつです。2018年12月31日時点で運用資産1兆米ドルを超え、世界60カ国以上のお客様に運用ソリューションを提供しております。

引用:ウェリントンマネジメント

その後、Wellingtonが他のファンドと合併するタイミングでWellingtonを退社します。

そして、1974年にVanguardを創業するのです。

ジョンボーグル氏は、1999年にFortune誌にて、20世紀の投資業界の巨人の4傑の内の一人として紹介されています。

1999年にはVanguardの代表を退任します。その後、Vanguardの投資研究所にて、投資の研究を行う。

インデックスファンドはジョンボーグル氏が発明した

現在、当たり前のように投資されているインデックスファンドですが、指標に連動して動くインデックスファンドを最初に発明したのはジョンボーグル氏です。

インデックスファンドの黎明期は全く人気がなかった

ボーグルは1974年のVanguardを創業し、1976年の夏にS&P500と同じような銘柄の種類と投資先で、連動するような投資信託である、Vanguard 500 Index Fund Investor Shares(VFINX)を作成しました。

今でも運用されているインデックスファンドであり、素晴らしいパフォーマンスを発揮していますが、1974年にインデックスファンドを開始する際に投資する人は全然集まらなかったそうです。

予定額よりもかなり下回り、IPOの際に設定したゴールの5%しか達成できなかったのです。

インデックスファンドの人気がなかった原因は?

いまでは、個人投資家にとってスタンダードになりつつあるインデックスファンドですが、当時では前例のない投資方法のため、インデックスファンドを支持するデータなど一切なく、苦労したと言います。

インデックスに投資すると言う考えは、アメリカの全体に投資すると言うことであり、個人が銘柄を選ぶ能力を否定しています。

そのため、人間が努力すれば成功すると言う、アメリカン・ドリームを否定しているという見方もできます。

人間が考えるよりも市場平均の方が上回ると言うことは、ある意味では人間の可能性を否定しています。

データがなかった、人間の可能性を否定しているという2点において、全然投資家が集まらなかったと言われているのです。

現在のインデックスファンドは17%を占める

不人気だったインデックスファンドですが、年数を重ねるごとに、個人が銘柄を選ぶよりもリターンが優れているデータが徐々に集まってきます。

2000年には全米国上場企業の3.5%の比率だとも言われていますが、2018年12月の時点では、全米市場の17.2%までに上昇しているのです。

ちなみに現在のインデックスファンドのシェア比率は、

  • バンガード:51%
  • ブラックロック:21%
  • ステートストリート:9%

インデックスファンドのBIG3と言われている三社だけでインデックスファンド全体の80%以上を占めているという自体になっています。

あまりの人気ぶりと独占ぶりにコーポレートガバナンスを気にする声もあります。

インデックスファンドの全米市場シェアは17%超?生みの親が懸念する引き起こされる問題とは?
インデックスファンドの生みの親でもあるJohn Bogleはインデックスファンドの人気の高さに懸念を示しています。インデックスファンドに投資が集中すると、どのような問題が起こるのでしょうか?

なぜ、こんなにもインデックスファンドに投資額が集まるのか?

インデックスファンドに資金が集まる理由とは、一言で言えば、儲かるからです。

インデックスファンドの特徴を書くと、

  • インデックスファンドは小額で市場全体に投資可能
  • インデックスファンドは少数のマネージャーで低コスト
  • インデックスファンドは売買も頻繁にしないため税金もかからず低コスト

2021年頃までにインデックスファンドが株式市場の50%のシェアを占めるかもしれないと言われています。

また、アクティブファンドはインデックスファンドに勝てないということも言われています。

  • 日本の大型化株のアクティブファンド10年:55.9%のファンドが敗北
  • 米国S&P500のアクティブファンド10年:95.1%のファンドが敗北
  • 日本のアクティブファンド10年:61.1%のファンドが敗北
  • 新興国アクティブファンド10年:95.4%のファンドが敗北

詳しくは下記の記事をどうぞ。

アクティブファンドはインデックスファンドにボロ負け!アクティブ運用とパッシブ運用の違いとは?
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ジョンボーグル氏の投資哲学とは?インデックス投資家は知っておくべき哲学とは

インデックスファンドを発明し、運用し続けたジョンボーグル氏ですが、インデックスファンドに対する彼の思いのベースには、ジョンボーグル氏自体の投資に対する哲学があります。

インデックスファンドに投資をする人々は、ジョンボーグル氏の投資哲学を学べば、自分とインデックスファンドに対する理想的な関わり肩を学ぶことができるでしょう。

コストをかけるな!低コストのファンドを選べ

アクティブに運用するファンドがインデックスファンドに勝てないのはコストが原因だと考えています。

そのため、コストをかければかけるほど、投資額は目減りしてしまうため、より多くの利回りを出さなければ利益を得ることができなくなります。

コストが高くなる結果、市場平均以上のパフォーマンスを出さなければ、意味がなくなってしまうわけです。

そのため、コストをかければかけるほど、投資のパフォーマンスは悪くなります。

また、頻繁にトレードをすると税金や証券口座への売買のコストがかかります。そのため、ジョンボーグル氏は頻繁にトレードを行うことんは否定的です。

極力コストをかけないためにもトレードをするのを控え、長く持ち続けることが大切だと行っているのです。

だから、低コストのファンドを選ぶことが重要なのです。

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幅広く分散すること

ジョンボーグル氏は、幅広く分散することも投資哲学に置いています。株式と債券を持つことはもちろん、地域に対しても広く分散して投資を行うことができれば、市場平均に近い動きをするからなのです。

Vanguard社が運用しているVTIは全米に上場している全ての企業である4000社に投資をしているものもあります。

4000社に投資をするなんて気が遠くなるような作業ですが、4000社に投資をしているということは、アメリカの市場平均と同じように推移するということです。

VTIへの投資=アメリカへの投資ですね。アメリカの市場が成長すれば、あなたの資産も成長するのです。

広く分散して、低コストで運用し、持ち続けることが重要なのです。

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短期的な市場の動きはノイズ!超長期的な投資をする

よく短期的な市場の値上がりに喜んでいる人がいますが、そんなものはノイズであり投資判断に影響を与えてはいけないというのがジョンボーグル氏の考え方です。

同様に、過去のパフォーマンでの短期的な値動きもノイズであり、投資判断に影響を与えてはいけません。

過去のパフォーマンスはあくまで過去の話であり、考慮しても仕方がありません。過去のパフォーマンスについて考えすぎない方が良いでしょう。

リスクとリターンの関係についても過去の指標を参考にし過ぎるのではなく、過去はあくまで参考値として考える方が良いでしょう。

過去のパフォーマンスより重要なのは、やはりコストです。何もしなくてもマイナスになるコストこそ、投資家が一番きにするべき指標だと言えるのです。

多くのファンドを購入するな!無駄なファンドは不要である

保有ファンドが多すぎると管理が大変になります。そのため、保有ファンドを絞り、無駄なファンドを購入しないようにしましょう。

一言で言えばBuy Right, Hold Tight.(正しく買って持ち続ける)です

正しく購入するためにもファンドを選ぶときは慎重に吟味して少数に絞りましょう。

ジョンボーグル氏の影響とは?

ジョンボーグル氏は投資業界のそれまでのルールを一変させたと言えるくらい影響を与えています。ジョンボーグル氏が与えた影響とは一体どのようなものがあるのでしょうか。

インデックスファンドの誕生

ジョンボーグル氏がインデックスファンドを発明していなければ、今日のインデックスファンドという概念は存在していなかったでしょう。

今日の個人投資家がインデックスファンドに投資できるのは、ジョンボーグル氏が、世界に認められない可能性もあるような、前例のないインデックスファンドを運用するというリスクを負ってくれたらからこそです。

インデックスファンドの発売時は「ボーグルの愚行」とも揶揄されていましたからね。

しかし、結果的に愚行とは言われながらも、インデックスファンドに投資をして市場ととともに成長していくことこそが、アクティブファンドよりも運用成績で上回る方法になってしまったのです。

インデックスファンドのお陰で、マーケットともに資産が成長させられるのです。

低コストファンドの台頭

コストを取れば取るほど運用会社は儲かります。運用会社の売り上げは、コストと年間の利回りだからです。

実際にVanguardがインデックスファンドをローコストで始めるまでは、手数料はかなり高かったと言われています。今ではネット証券の場合は手数料はだいぶ安いですが、銀行や証券会社の窓口で購入する手数料は、割と高めの印象があります。

銀行や証券会社の窓口はコンサルティングをする販売員の人件費が含まれているので高くならざるをえません。

しかし、ジョンボーグル氏は、インデックスファンドを販売手数料を無料で提供し始めました。

コストを圧倒的に下げた結果として、インデックスファンドが良い利回りを記録していけばいくほど、投資家の資金がインデックスファンドに集まります。

他のファンドもインデックスファンドを運用したり、従来のファンドの運用手数料を下げざるを得なくなります。その結果、低コストのファンドが増えていったのです。

ファンドにかかるコストの低コスト化の流れは現在も存在します。

最近ではFidelityがゼロコストのインデックスファンドを運用するというニュースも取り上げられましたね。

個人投資家でも市場平均のパフォーマンスが出せる

一番影響を及ぼしているのは、個人投資家に対する影響でしょう。

もしもインデックスファンドが無かった場合、個人投資家はアクティブファンドで運用するか、個別銘柄に投資をする方法しかありませんでした。

アクティブファンドで運用したらコスト負けしますし、個別銘柄への投資も、情報へのアクセス費用を考えると多くの個人投資家が勝てる世界かといえばそうでもないでしょう。

インデックスファンドであれば市場平均と同じ成績を上げることが可能です。つまり、市場経済が成長し続けている限り、市場経済と同じ利回りを生み出すことが可能なのです。

ジョンボーグル氏は市場経済と同じ利回りを生み出せる方法を、個人投資家に門戸開放したのと同じです。

販売手数料を無料にし、運用管理コストを低コストに抑え、投資信託という形で少額での投資を可能にしてくれたのは個人投資家にとって非常にインパクトのある功績でしょう。

インデックスに投資するならジョンボーグル氏のことを忘れないで

個人投資家の人々がインデックスファンドに投資をするのであれば、ジョンボーグル氏のことを覚えておきましょう。

インデックスファンドは彼なしでは誕生しませんでした。個人投資家がインデックスファンドに投資をして、市場平均と同じほどのリターンを得られるのはジョンボーグル氏のお陰なのです。

ジョンボーグル氏の投資哲学を学ぶなら下記の本もオススメです。

以上、インデックスファンドの生みの親ジョン・ボーグル氏の投資業界へ与えた影響と功績について開設しました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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