「暴落ってかなり怖い」
「含み損がかなりでてしまった」
2018年のクリスマスの時期には日経平均株価が1000円以上も下がったり、S&P500も2018年9月から比べると約20%も値下がりするなど、暴落するタイミングが多いです。
暴落をすると含み損が発生したり、信用取引している場合は追証が発生して、最悪ロスカットなんていうこともあります。
暴落って恐怖ですよね。
恐怖を克服するにはあらかじめの準備が大切であり、対策を知っておけば、暴落後に行うことが明確になります。
暴落時でも落ちついた気持ちでいられるでしょう。
今回は、暴落時の対策を個別株・投資信託・ETFに分けて解説してみました。
この記事で学べることは?
- 暴落時の個別株・投資信託・ETFの対策が学べる
- 暴落が怖くない、暴落に負けない投資法が学べる
暴落時の個別株の対策方法
暴落前ならパッシブ運用の債権に変更する
実際に多くの機関投資家も2018年11月の相場では、ブラックロックのETFの流入額が過去最大だと述べています。
ブラックロックの米上場投資信託(ETF)事業は11月に250億ドル(約2兆7600億円)余りの投資資金を呼び込んだ。同社の月間の流入額としては過去最大となった。(中略)モーニングスターのデータによると、アクティブ運用ファンドからの流出は574億ドル、インデックス投信とETFから成るパッシブ運用ファンドへの流入は559億ドルだった。
この記事が意味することは、機関投資家という、プロの投資家たちは、アウティブ運用ファンドからパッシブ運用ファンドに切り替えたということです。
つまり、個別株で市場平均を上回る成績を目指すのではなく、指数と同様の動きをするディフェンシブな運用に変更したわけです。
暴落前で「そろそろ暴落が来そうだな」と気配を感じて来た場合は個別株からETFや投資信託の債権に切り替えたりして、リスク分散を計りましょう。
暴落後なら瞬間的に損切りする
もしも、あなたがマーケットに常に張り付くことができるのであれば、損失が出た瞬間に個別株を損切りしましょう。
実際に個別株は、どこまで暴落するのかわからない恐怖があります。
下記はリーマン・ブラザーズの時の暴落した株の表です。この表をみる限り、S&P500に入っている有名な企業であっても90%下落する可能性があるのです。
配当金目的ではなく、売買益目的で投資をしている場合は、早めの損切りをして、損失を極力減らすことが良いでしょう。
ちなみに、最近で言えばソフトバンクのIPOの煽りや、世界情勢の影響を受けて、ソフトバンクホールディングスの株が下落しています。
この株価に対して、230億円の資産を持つ個人投資家のCISさんは、すぐに売却をして損切りをしています。
例の大型はスルーで、つれ安した方の親会社を勝負買いしてみた
8070円平均で42万株!— cis@株 先物 FX 仮想通貨 リネレボ (@cissan_9984) 2018年12月19日
持ち株投げて結局損切り
一瞬でプラス1.2億を見てからのマイナス6000万フィニッシュでございます— cis@株 先物 FX 仮想通貨 リネレボ (@cissan_9984) 2018年12月20日
ちなみに、2018年12月26日の株価だと…
12月20日に8070円で購入していますが、12月26日現在まで持ち続けていると6947円になっているということです。
もちろん、これから上昇する可能性が無い訳ではありませんが、個別株はどこまで下がるかわからないため、早めに損切りしておくと精神的に楽ですよね。
ちなみに、資産配分が利益の9割を決めます。個別株投資しか考えていない方は下記の記事を読んで、資産配分について学んだ方が良いでしょう。
損切りが間に合わない場合は確定させずに持ち続けるのも一つの手
あなたがマーケットを常にみることができずに、損切りができなかった場合はどうすれば良いでしょうか?
残念ながら、その際には損を確定させるか、持ち続けて値上がりを待つしかできません。
個人投資家として専業で投資をしている場合は、損を確定させて次の投資に行くのも良いでしょう。
また、次に投資するものが決まっている場合も、損を確定させて次の投資に回すのも手です。
しかし、経済が成長していくという前提で考えると、損切りがうまくできなかった場合は、あえて持ち続けるのも一つの手です。
長期的に見れば株価が上がる可能性があれば、持ち続けて上がるのを待ちましょう。5年・10年かかるかもしれませんが、もう塩漬けにする勢いで、株を持ち続けるのです。
投資したのを忘れるくらいになれば、いずれ上がってくるかもしれません。
暴落時の投資信託・ETFの場合の対処法
インデックス投資の投資信託やETFは暴落しても売らない
インデックス投資とは、市場平均と同じような値動きをするように、指数と同じような配分で投資することを言います。
例えば、日経平均をターゲットにしたインデックス投資をする場合、日経平均に連動するように組み入れ比率を同じにして運用することです。
インデックス投資をしている場合は、長期的に見れば経済成長の恩恵が受けられる可能性が高いです。
そのため、インデックス投資をしている投資信託やETFのパッシブ運用の場合は、暴落しても売らずに長期的に持つことがオススメです。
ただ、投資信託にはアクティブ運用のファンドもあり、ファンドマネージャーが市場平均を上回ることを目指して運用するものもあります。
アクティブ運用の場合は、手数料が高く、市場平均を下回る可能性が高いとも言われています。もしもアクティブ運用で運用している場合は、売却を検討に入れても良いかもしれません。
余談ですが、アクティブ運用でも暴落してから持ち続けた結果プラスに転換することもあります。
下記はスパークスジャパンオープンという投資信託ですが、リーマン・ショックの暴落を受けて設定来を下回り続けていましたが、アベノミクスで回復した好例です。
リーマン・ショックから耐え続けて持ち続けた結果プラスに転換することができました。
このようにアクティブファンドでも持ち続けることでプラスに転換することがあるのです。
暴落時はバーゲンセールなので逆に購入すべし
投資信託やETFを購入している人にとって暴落時はバーゲンセールのようなものです。
売買益を目指す投資信託やETFだとわからないかもしれませんが、配当金を目的にするETFに投資をしている場合、ETFの口数を購入した分だけ配当金が増えます。
いままでは100口しか購入できなかったものが、105口購入できるだけで、5口分の配当金を余分にもらえることになるのです。
つまり、長期投資を前提とする投資信託やETFに投資をしている場合、暴落をした時は年末セールを行なっているのと同じなのです。
そのため、暴落した際には積極的に購入するように心がけましょう。
「もう暴落はこりごり…」暴落に負けない投資法とは?
暴落を経験して、資産が吹っ飛んだり、含み損を抱えて頭を抱える人もいるでしょう。
そういう人におすすめな暴落に負けない投資法をご紹介します。
配当金を目的とした個別株・ETF・投資信託投資をする
暴落が怖いのであれば、売買益を目指すような投資ではなく、配当金で収入の柱を作るような投資を心がけても良いでしょう。
配当金を目的とするなら米国株の高配当株たちや、VYMやHDVのような高配当ETFがオススメです。
私は個別株への投資よりは分散投資をして長期的に収入を得ていきたいと考えているので、ETFに投資をしています。
高配当ETFの場合は高くても3.5%~3%くらいの配当利回りが目指せるでしょう。
ポートフォリオを考え直す
暴落が嫌いなら値動きが株式と債券など、値動きが全く逆になるような金融商品を組み合わせて投資をしまよう。
もしも、あなたが相場で暴落した際にすぐに損切りができずに、損失が拡大してしまった場合、損を確定させてしまうと、取り返せる可能性が減ります。
その場合は、損した株や債券は売らずに、株なら債券、債券なら株を購入するように全く逆の値動きがするようなものを買いまして、リバランスしていくのが良いでしょう。
もしも、あなたが運用資金を切り崩して生活資金にしていくことを検討しているなら、現在の運用資金の大部分を値動きが少ない債券中心の投資信託やETFに切り替えましょう。
現金比率を上げておき暴落時に購入できるようにする
暴落を楽しめる方法は、現金に余裕があり、暴落で安くなった金融商品をたくさん購入できることです。
暴落は必ず来るものとして、毎回の購入金額に余力を残して貯蓄しておきましょう。
さらに暴落を楽しむ方法としては、収入を上げておくことです。
高収入であればあるほど、暴落時は「やった!たくさん買える!!」と思えるものです。
収入を上げるには、本業の年収をあげたり、副業で年収を上げることが必要ですよね。
節約もできれば投資に回せる金額を増やすことができるでしょう。
暴落時の対処法をあらかじめ決めれば暴落も怖くないかも
マーケットにいる以上、暴落というのは必ず経験するものです。
過去にはバブル崩壊やリーマン・ショック級の暴落も発生しており、10年おきに暴落は発生しているのも、株価暴落の歴史を見ればよくわかります。
暴落時にどうするのかというのは、避難訓練みたいなものです。
あらかじめリスクを想定しておき、このくらいの水準になったら何をするのか?というアクションプランを具体的に決めておくと良いでしょう。
ただ、私みたいにマーケットに張り付くのが面倒臭い場合は、毎月のドルコスト平均法で購入しながら、ある程度の現金余力を残しておき、暴落時に追加発注するようなスタンスでも良いと思います。
重要なのは、あなたのリスク許容度にあった投資をすることです。
リスクが許容できないほどの投資をしてしまった場合、マーケットにいることがシンドくなり、いずれ消えてしまうでしょう。
マーケットに居続ける人が勝者になります。
ぜひ、マーケットに居続けられるように、暴落時の対策である避難訓練を十分に行いましょう。
以上、暴落時の個別株・投資信託・ETFの対策について解説しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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